Apple製のワードプロセッサ「Pages」のMac版がバージョン8.0になって、縦書きに対応したそうです。Scrivenerで原稿を書いて別のアプリケーションでレイアウトする方は多いと思うので、簡単ですが縦書き設定の箇所だけ紹介します。
縦書きにする設定は2箇所にあります。1つはツールバーの「書類」→サイドバーの「書類」→「縦書きテキスト」です。これをオンにすると、書類の基本設定として有効になります。つまり、テキストボックスを作らずに配置した部分と、個別に設定していないテキストボックスです。
もう1つは、ツールバーの「フォーマット」→サイドバーの「テキスト」→「スタイル」にある「縦書きテキスト」で、個別のテキストボックの設定として機能します。設定するときは先に目的のテキストボックスをクリックして選んでおきます。
本文は横書きで、テキストボックスだけ縦書きにすることができます。
テキストボックスの縦書き設定をスタイルとして登録するときは、段落スタイルではなく、シェイプのスタイルとして登録します。
本文が縦書きで、英数文字だけ部分的に横書きにする「縦中横」を設定するには、対象の文字を選択して、[編集]メニューから[変換]→[横方向に回転]を選びます。[control]キーを押しながら開くメニューからも選べます。
取り消したいときは、いったん削除してから再入力します。「横方向に回転をやめる」というコマンドはありません。
縦中横を設定できるのは半角文字2〜4つまでです。1文字の横倒しを避けるには全角文字にします。
iOS版も縦書きOK
iOS版のPagesも同時にバージョンアップして、縦書き対応になりました。次の図はSplit Viewを使って、左半分でScrivener、右半分でPagesを表示しています。Scrivenerで原稿を書き、コンパイルして、Pagesへ出力して縦書きにしたところです。