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コンパイル|フォーマットについて

フォーマットの保存場所

コンパイルフォーマットは、プロジェクトファイルの中に入っています。

ファイル形式と対応ワープロ

egwordおよび青空文庫ビューア用、一太郎用は、TXTでコンパイルします。

Word用は、HTMLでコンパイルします。

コンパイルフォーマットの命名ルール

コンパイルフォーマットの命名ルールは次のようになっています。

(対応ワープロ)用(章に出力する内容、節に出力する内容)

とくに注意すべきは括弧内です。

  • ア=アラビア数字
  • 漢=漢数字(Macのみ対応。Windowsでは「漢」を含む名前のフォーマットを使わないでください)
  • 題=フォルダの名前

「章ア題」は、「章レベルに対して、アラビア数字の連番と、題名」を出力するという意味です。

「節ア」は、「節レベルに対して、アラビア数字の連番」を出力するという意味です。

なお、「連番を出力し、題を出力しない」設定を選んでも、セクションタイプに「連番なし」を設定したアイテムに対しては、「題」(フォルダ名)を出力する仕様になっています。そうしないと、連番も題もない見出しが出力されてしまうからです。

実例の元原稿

以降の図は、「原稿」→「朝」→「九時」フォルダの中にある「ルビと傍点のテスト」ファイルに注目して、元原稿と、さまざまなコンパイル結果を比較したものです。「朝」は章の階層、「九時」は節の階層のフォルダの名前です。また、「朝」の1つ上には、同じ第1階層に「プロローグ」フォルダがあり、「見出1−連番なし」セクションタイプを設定してあります。

見出しの階層とマーク

見出しの階層に応じて、見出しの行にはマークを挿入します。章の見出しの行の先頭は「#」(半角シャープ1個)、節は「##」(半角シャープ2個)です。これはマークダウンの記法に由来しています。

実例)「egword・青空用(章ア、節ア)」を選んでコンパイルした結果

ルビと傍点は青空文庫記法に変換されています。章と節の見出しはアラビア数字のみです。フォルダの名前は出力されません。ただし、「プロローグ」フォルダは、番号ではなくフォルダの名前が見出しとして出力されます。

実例)「egword・青空用(章ア題)」を選んでコンパイルした結果

ルビと傍点は青空文庫記法に変換されています。章の見出しはアラビア数字で、フォルダの名前は見出しとして出力されます。節の見出しは出力されません。ただし、「プロローグ」フォルダは、番号ではなくフォルダの名前が見出しとして出力されます。

バインダーでは節の階層にフォルダを作成しているにもかかわらず、コンパイルすると無視されます。これにより、作者は読者に見出しを見せることなく、ひと続きのシーンをフォルダにまとめることができます。

ただし、コンパイルすると完全に文章が連続します。必要に応じて、「転換 ●」テキストファイルなどを使って区切りを設定してください。

節の見出しも番号だけ出力したい場合は、「章ア題、節ア」のフォーマットを選んでください。

「章漢」を含む名前のコンパイルフォーマットについて

「章漢」は、章の連番を漢数字で出力するコンパイルフォーマットです。ただし、対応するのはMac版だけです。

次の図は実行した結果です。2桁のタイトルも出力されています。

Windows版のScrivenerでコンパイルすると、漢数字ではなく、一貫性のない期待外れの文言が出力されます。これはおそらく、Scrivenerが利用しているいずれかのライブラリに起因するものと推測されます。将来的に解決する可能性はあるかもしれません。