バインダーの最上位の階層で、「原稿」フォルダの直前には「ネタ」フォルダ、直後には「キープ」フォルダがあります。
バインダーの最上位の階層にある「ネタ」フォルダは、「原稿に盛り込みたいので書き留めた、しかしどこへ入れるかはまだ決めていないシーン」のテキストを貯めておくためのものです。入れるべき場所が決まったら、「原稿」フォルダ内の適切な場所へ移動します。
本編の中で収めるべき場所が決まっている場合は、初めからそこへテキストを作成して、「概要」や「注釈」欄に要旨を書き留めておけばよいでしょう。しかし、「場所は決まっていないが、この作品の中のどこかで使いたいシーン」や、「原稿を書いていたらポンと思いついたシーン」を思いついたような場合は、原稿の中に置くことはできません。「ネタ」フォルダは、そのようなアイデアを書き留めたテキストを貯めておくためのものです。
一方「キープ」フォルダは、「いったんテキストに書いてみたものの、どうにも座りが悪い。しかしゴミ箱へ捨てるには忍びない」シーンのテキストを貯めておくためのものです。後になって使えそうなものがあれば、このフォルダから再利用できます。
言うなれば「ボツ」フォルダとも言えますが、一度は書いたものをそう呼ぶのは悲しいので、「キープ」という名前にしました。
「ネタ」←→「原稿」←→「キープ」の3つのフォルダは、テキストを移ししやすくするために、隣り合わせに配置しています。
脱稿後に「ネタ」フォルダが空になっていれば、この作品に盛り込みたいシーンは(差し当たって)すべて盛り込んだことになります。また、「キープ」フォルダが空になっていれば、書いた原稿を一つも無駄にせずに済んだことになります。
「ネタ」「キープ」は、いずれも、通常のフォルダにアイコンを付けたものです。中に複数のテキストを入れたり、フォルダを作って分類してもかまいません。
ほかの設定とは関係していないので、アイコン、名前、バインダー内での位置は、変更してもかまいません。使用しない場合は、削除してもかまいません。
なお、いずれのプロジェクトからも独立していて、覚書を書きためておく「スクラッチパッド」という機能もありますが、バインダーの中にあるほうが見通しがよいでしょう。好みで使い分けてください。