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本文|場面転換

時間の経過や場面の転換を記号で示すことがあります。このテンプレートでは、それらを独立したテキストファイルとして扱うことを推奨しています。

具体的には、記号に●を使う「転換 ●」テキストと、○を使う「転換 ○」テキストがあります。これらの前後に1行の空白行を含めてテンプレート化しています。

次の図では、「十四時」節フォルダの中に「転換 ●」テキストがあり、転換があることがバインダーで分かるようになっています。

前図のプロジェクトをコンパイルすると、次のように出力されます。

テンプレートのテキストは、バインダーの「テンプレート」フォルダにあります。使用する記号を変えたい場合は、既存のテンプレートテキストの内容を変更するか、新しいテンプレートテキストを追加してください。

テンプレートテキストを使って新しいテキストを作るには、[プロジェクト]→[テンプレートから新規ドキュメント]以下から選ぶか、ツールバーの新規ドキュメントボタンの右側にあるメニューから選びます。

空白行だけで転換したい

実際の作品では、空白行だけで時間の経過や場面の転換を示すことがあります。

Scrivenerでそのような空白行を扱う方法はいくつか考えられますが、このテンプレートの現在のバージョンでは、「●」や「○」を使い分けて、コンパイル後に置換することを推奨します。

空白行であっても転換を示す以上は、そこでテキストを区切るべきでしょう。しかし空白だけを収めたテキストを作り、原稿フォルダ内に配置すると、コンパイルしたときに空白行が削除されたり、MacとWindowsで異なる結果が出力されたりします。

出力結果に応じてコンパイルフォーマットを作り分ける方法もありそうですが、管理が複雑になりますし、コンパイル設定と出力結果の関係も判然としないものがあります。将来のバージョンで変更される可能性もあります。

どのような仕様にするか悩みましたが、現状では、Scrivenerではテキストとして見える実態のある記号として入力しておき、コンパイル後にワープロで調整することをおすすめします。連結表示にしたときも、空白行では転換の有無が判然としませんが、記号として入っていれば明確になります。

実際の作品では、たとえば、記号を入れる転換には「●」、本当は空白行にしたい転換には[○」を挿入するなど、複数の転換テンプレートテキストを使い分ける方法が考えられます。コンパイル後に「○」を削除すれば、空白行の転換になります。