長文執筆用統合アプリ「Scrivener」のmacOS用新バージョンが今月20日に発売されるそうです。
「Scrivener 3 for macOS: the Release is Nigh」(Literature and Latte 公式ブログ「The Cellar Door」)
以下に、公式ブログの情報にコメントを加えつつ要点を紹介します。ただし、この記述は公式情報ではありません。誤りを含む可能性もあるので、正確な情報は公式サイトで確認してください。
新機能
- モダンで、デザインし直したUI
- 本当のスタイル機能
- 全く新しいコンパイル機能
- EPUB 3サポート、Kindle書き出しの改善、Ebook用にカスタマイズできるCSS
- 多くのドキュメントを脇に表示できる新機能「コピーホルダー」
- インスペクタでドキュメントを表示・編集できる「ブックマーク」
- 拡張されたアウトライン機能。コルクボードとアウトライナーはよりフレキシブルに
- 毎日どれだけ書いたか確かめられる「執筆統計」
- コルクボードでスレッドを追跡できる「ラベルで配置」
- 向上したカスタムメタデータ
- レイアウトを簡単に切り替え
- すべての機能とUI要素をオーバーホールして改善
- 64ビット対応
- もっともっと
新機能については公式ブログで詳細に紹介されています。7月26日以降の記事を参照してください。
対応はmacOS 10.12以上
機能を改善したため、動作にはmacOS 10.12以上が必要になりました。以前のOSを使い続ける方のために、ver.3のライセンスで使えるようにver.2をアップデートします(つまり、ver.3を買えばver.2も使えるみたいです。発売後によく確かめてください)。両方のOSを使う方のために、ver.3はver.2形式のファイルで書き出しできます。
フル機能の無料体験版
いつものように、すべての機能を30日間使える無料の体験版が配布されます。旧バージョンと同じ条件であれば、起動した日だけをカウントして合計30日は使えます。
例えば土曜日と日曜日だけ執筆するのであれば、15週間は購入前に試せることになります。ですから、急いで購入する必要はなく、まずは体験版を落とすのが良いでしょう。ただし、Mac本体がスリープしている間も日数にカウントされるので、執筆を終えるときはアプリも終了してください。
日本では21日か
20日というのは英国時間であり、しかも0時きっかりとは限らないので、日本では21日になる可能性があります。
また、App Storeでの発売は同時とは限りません。Appleの審査日程次第では遅くなる可能性があります。というか、遅くなるようです。
もっとも、慌てて買わなくても、まずは体験版をダウンロードすれば新バージョンが使えます。購入は後でゆっくり手続きすれば良いでしょう。
バージョンアップは直販サイトへ
直販サイトでの旧バージョンからのアップグレードは25ドルです。8月20日以降に購入した場合は無料です。
App Storeにはバージョンアップで割り引くシステムがありません。旧バージョンのユーザーはレシートをメールで送ると、直販サイトで使える割引クーポンがもらえるようです。お金も関わることですので、送り先は公式ブログで確認してください。
iOS併用派はそちらも更新を
Scrivener 3のリリースに合わせてiOS版も更新されるので、併用されている方は合わせて更新してください。iOS 11関連のバグ修正などがあるようです。
Windows版はver.3のベータ開始、発売は来年
Windows版のScrivener 3は(2は欠番)Mac版と同等を目指して開発中であり、こちらも20日にベータ版の配布が始まります。リリースは来年です。