6月20日付で、Windows版 Scrivenerのver.3.1.5がリリースされました。ver.3.xを購入している方は無料でアップデートできます。
アップデートの入手
たいていの場合、アプリを起動すると自動的にアップデートを促すウィンドウが開きます。もしも開かない場合は、[ヘルプ]→[アップデートの確認…]を選びます。
ただし、ベータ版をインストールしていた方は、まずベータ版をアンインストールしてください。「C:\ProgramFiles\Scrivener3 Beta」フォルダーを開くと、「uninstall.exe」があると思います。
また、より古いバージョンからアップデートしようとして失敗したとき(起動しないとき)は、いったんアンインストールしてから再インストールしてみてください。
おもな変更点
リリースノートによれば、大量の変更点があります。重要なものを以下に紹介します。
- 開発に使用されるフレームワークがQt 6.4.3へ更新されました。これに伴い、動作に必要な最小システムは、64ビット版Windows 10以降となりました。
- システムにないフォントを使ったドキュメントを開くとArialが使われますが、そのフォントがインストールされているシステムで開くと、元のフォントが使われます。←本当でしょうか。そうであればありがたいのですが。
- Windowsシステムとの整合性を取るため、いくつかの重要なキーボードショートカットが変更されました。
- リストに関するいくつかのバグが修正されました。
公式のリリースノートはWebからも読めます。
→「Release Notes」(L&L)
筆者の手元では……
【2023/07/06追記】以下の問題は3.1.5.1で解消されたようです
これはベータ版からずっとそうなのですが、コンパイルしてPDFを出力すると、ある箇所からあとの本文が出力されない現象があります。
ただし、この現象が広く見られるものであれば、世界中の誰かがレポートしていることでしょう。本来であれば私自身がレポートしたいのですが、いまちょうど締め切りに追われていて問題を追及している時間がありません。
この問題の原因が、以下のどれなのか、いまはまだ分かりません。
- 筆者自身のWindowsシステム
- 筆者が書いている原稿の内容(たとえば、プロースホルダーを使っている、プレースホルダーを使って画像を配置指定R、など)
- 日本語の特定の文字
バージョン番号としては0.0.1なのですが、内部的には大きな変更が行われています。もしも不安があれば、3.1.5はとりあえず見送るのも1つの方法です。
3.1.4.1へダウングレードしたい場合
- オプション(環境設定)などのファイルをバックアップする(削除はされないようですが念のため)
- 3.1.5をアンインストールする(認証は解除しない)
- リリースノートのWebページから3.1.4.1をダウンロードしてインストール
- 起動して、オプションファイルを読み直し。認証は引き継がれる