当サイトのアンケート「どんなメディアで推敲していますか?」によれば、推敲や校正は画面で済ませる方のほうが多数派のようですが、印刷して紙でやる方も3分の1くらいいらっしゃいます。
Scrivenerで印刷するとなると、人によっては面倒に感じるかもしれません。理想的な手順はコンパイルすることですが、設定の手間がありますし、そもそもコンパイル機能を触っていない方が実はかなり多いように推測しています。
『Scrivener入門』の著者としてはコンパイル機能にも触れてほしいところですが、そうはいってもやはり優先させるべきは締切でしょう。
エクスポート機能を使って勝手知ったるプレーンテキストやWord形式へ書き出してから印刷する方法も考えられますが、Scrivenerから直接、手っ取り早く印刷する方法があります。推敲のように、細かなレイアウトは不要だが印刷して確認したいときに向いています。
Macの場合
まず、Mac版の場合です。
STEP1)印刷したいドキュメントをバインダーで選び、エディターに表示します。フォルダーを選ぶなどして連結表示にしてもかまいません。縦書きも可能です。
STEP2)[ファイル]→[ページ設定…]を選んで、プリンターと用紙サイズを選びます。これは一般的なアプリと同じです。
STEP3)[ファイル]→[現在のドキュメントを印刷する…]を選びます。
STEP4)ウインドウが開いたら、ウインドウ上部にあるメニューを「Scrivener」へ切り替えます。
STEP5)書き込みのためのスペースを確保するため、「マージン」タブで左右の幅を広げます。筆者は左右とも5cmに設定していますが、好みで調整してください。
STEP6)「テキスト」タブへ移り、必要に応じて設定します。
おすすめのオプションは「印刷時に使用するフォント」です。これをオンにしてフォントの種類とサイズを指定すると、エディターなどの設定を無視して、このオプションで上書きします。
STEP7)印刷を実行するには、[ファイル]→[現在のドキュメントを印刷する…]を選びます。
Windows版の場合
Windows版の場合もおおよその作業はMac版と同じですが、メニュー構成が一部異なります。
STEP1)印刷したいドキュメントをバインダーで選び、エディターに表示します。フォルダーを選ぶなどして連結表示にしてもかまいません。
STEP2)目的のエディターをアクティブにします。バインダーのアイテムを選んだままにしていると、このあとの一部の操作が行えません。
STEP3)[File]→[Page Setup…]を選んで、プリンターと用紙サイズを選びます。書き込みのためのスペースを確保するため、「余白」オプションで左右の幅を広げます。筆者は左右とも5cmに設定していますが、好みで調整してください。
STEP4)[File]→[プリントセット…]を選んで、「テキスト」タブを必要に応じて設定します。
おすすめのオプションは「印刷に使用するフォント」です。これをオンにしてフォントの種類とサイズを指定すると、エディターの設定を無視して、このオプションで上書きします。
STEP5)印刷を実行するには、[File]→[使用中のドキュメントを印刷]を選びます。