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Scrivener 3の解説書が校了

当サイト主催の向井領治です。私の本業はテクニカルライターというやつで、俗にパソコン本と呼ばれているようなジャンルの本のライターです。日本語で読める唯一のScrivener解説本『考えながら書く人のためのScrivener入門』(ビー・エヌ・エヌ新社刊)の著者です。

過日、Scrivener 3に対応した『考えながら書く人のためのScrivener入門 Ver.3対応改訂版』(仮)が校了いたしました。原稿文字数は24万字、画像は700点。224ページだった旧版から、384ページへと大増量です。(原稿の文字数にはプレースホルダのタグや改行も含まれているので、純粋な文字数ではありません)

版元ではこれから発売に向けて作業が山積みのはずですが、著者としてできることはすべて終わり、発売を待つばかりとなりました。発売日は今のところ1月27日と予定されています。版元は旧版と同じくビー・エヌ・エヌ新社です。

すでに印刷書籍の予約が、アマゾンとhontoで始まっています。

電子書籍版についても予定されていますが、今回はリフロー版になるということで、その作業のため印刷書籍版より発売が後になります。発売日はまだ確定していません。詳しいことが分かりましたらまたご案内します。

ところでこの手の本の改訂というと、「バージョンが上がって変わったところだけ部分的に手を入れる」パターンと、「書き換えるべきところが多すぎるので結局ほとんど新しく書き下ろす」パターンがあります。

今回の『Scrivener入門 改訂版』は後者、感覚的には9割以上を新しく書き下ろしました。機能が増えたり変わったりしたこともありますが、解説する機能を増やすとともに、解説する流れについても全面的に見直しました。

旧版では「文章を書くのにWord以外は使ったことがない」ユーザーを基準にしていましたが、物足りないというコメントが散見されたので、今回は思い切って「ここまで知っておけばどんな書き方をする人にもひととおり対応できるはず」というところまで上限レベルを引き上げました。その一方で導入部も充実させ、「長いものを書くんだけれど、もっと書きやすいツールはないかな」という方にもScrivenerの特徴がよくわかるように配慮しています。

そして本書のもう1つのお楽しみであるインタビューについても、すばらしいものになりました。現役で活躍されている方から、ここまでツールを中心にした話はなかなか聞けないと思います。こちらについてはまた日を改めてご案内いたします。

新規ユーザー様から旧版をお求めいただいた方まで、全面改訂した『考えながら書く人のためのScrivener入門 Ver.3対応改訂版』(仮)、ぜひ手に入れてお役立てください。

なお、アマゾンの紹介文にマークダウンへの言及がありますが、今回もマークダウンに関係することはほぼ書いていません。すみません(近いうちに修正されるはずです)。Scrivenerとマークダウンについてはどこかでまとめたいと思っていますが、想定読者層から考えるとどうしても後まわしになってしまいます。

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