これは「まんじゅうこわい」系の話ではなく、「新しいバージョンがリリースされたが、もし大きな問題があったらと思うと怖くてインストールできない」という話です。今回はMac限定の情報です。
マイナーバージョンが進んだ2.x系のScrivenerは非常に安定していましたが、3.1.5のバインダー、3.2のクラッシュなど、最近は何かと新バージョンに問題が続いています。もちろん開発元に対応してもらうしかないのですが、仕事の締め切りも想像力の発生も待ってはくれません。ユーザーとしても相応の防御策をとることをおすすめします。
最善の対応策は、macOS内蔵のバックアップ機能「Time Machine」を使って、データだけでなくアプリケーションも含めて、ディスクをまるごとバックアップすることです。多めの外付けディスクを買ってきてつなぐだけです。最初に設定すれば、あとは問題が起きない限り放置してかまいません。有名メーカーの4TBあたりも安くなっているのでおすすめです。
→「Time Machine で Mac をバックアップする」(Apple)
もう1つ筆者がよくやっている方法は、「アプリケーション」フォルダを開き、アプリケーションのappファイルを圧縮して、旧バージョンを保管しておくことです。
たとえばScapple 1.3.xをクリックし、ウインドウにある歯車アイコンのメニューから[”〜”を圧縮]を選びます。次に、元のScappleを起動し、1.4へアップデートします。もしも何か問題が発覚し、旧バージョンへ戻したくなったら、1.4のappを削除し、zipを展開します。これで元通りです。
すべてのアプリケーション、すべてのライセンシーでこの方法が有効とは言いませんが、一般にライセンス情報は別のフォルダに保管されているので、大抵問題ありません。筆者もScrivenerやScappleは動かなくなるととても困るので、この方法で毎回簡易的にバックアップを作っています。