Scrivenerがどんなものなのか、手っ取り早く知りたい方のためのFAQです。
【2019/07/14追記】一部の内容が古くなったので、1つずつ作り直します。このサイトの記事の「FAQ」カテゴリーを調べてください。記事を追加したらこのページからは削除します。
Q:「っていうか、あんただれ?」
実用書のライターをしています。『考えながら書く人のためのScrivener入門 小説・論文・レポート、長文を書きたい人へ』(ビー・エヌ・エヌ新社)を2016年3月に上梓しました。Scrivener単体の解説書としては日本初のものですし、この本ももちろんScrivenerで書きました。
Q:「そもそもScrivenerってなに?」
イギリスのLiterature & Latte社が開発・販売している、長文執筆向けの統合アプリです。
本文の執筆に関しては、カードまたはアウトライン表示で作成した要素のそれぞれに要約と本文を書けること、それらを任意の順番で連結してひと続きの原稿として扱えることが最大の特徴です。構成の変更が簡単になり、全体の見通しがよくなります。
原稿管理のほかに、カードまたはアウトライン表示によるプロットの作成、資料の管理、履歴の管理、正規表現を使った検索置換(MacとiOSで対応)、TXT・HTML・DOCX・PDFなどの形式でのファイル出力などができます。これが「統合アプリ」と呼ばれる理由です。
Q:「パソコンだけじゃなくて、iPhoneやiPadで書きたい」
Mac・Windows・iOSの間で互換性があり、Dropboxを介して同期できます。
ただし、OS間の違いにより、フォントや字下げ幅が変わってしまいます。対処法は『いつでもどこでも書きたい人のためのScrivener for iPad & iPhone入門』をお読みください。
Q:「発想をまとめるには、別のツールを使ってるんだよね」
OPML形式の読み込みに対応しています。多くのアウトラインプロセッサやマインドマップのアプリが、OPMLで書き出しできます。
Q:「Wordで提出しろって言われてる」
Word形式で直接書き出しできます。また、ヘッダーやフッターにページ番号やタイトルを入れたり、フォントや行間の設定など、簡易的なレイアウトを指定できます。
ただし、Wordのテンプレートを使う必要がある場合は、プレーンテキストで書き出して、Wordで読み込んでレイアウトする必要があります。
Q:「小説投稿サイトで書いてるんだけど」
趣味で使うには価格が高いかもしれませんが、機能だけで言えばScrivenerはたいへん向いていると思います。投稿サイトは連載形式が主であるうえに、キャラクターやプロットの管理も必要ですので、文書管理がしやすく、iOS版があり、資料も一緒にまとめられる点は強みでしょう。
当サイトでは「投稿サイト・連載小説用サンプルファイル」を無償で配布しています。
Q:「なんだか難しそうなイメージがある」
思いどおりに使いこなせるようになるまでは、時間がかかるでしょう。毎日触っても2週間から1か月はかかると思ってください。
Scrivener自体が多機能である上に、カスタマイズ性が高いため、①コンセプトを理解する、②機能を知る、③カスタマイズして自分好みにする、という3つのステップが必要になります。筆者自身、一通り使いこなせるようになるまで1か月、カスタマイズを繰り返して自分のスタイルに合わせるまでさらに1か月以上かかりました。ある先輩ライターもやはりマスターするまで1か月ほどかかっていたようですから、すぐに使いこなせないからといってあきらめることはありません。むしろ、自分のものにするまで1か月はかかると思ってください。
できるだけ短期間でマスターするには、『考えながら書く人のためScrivener入門』を読みながら、1万字程度の作品を実際に書いてみることをおすすめします。
Q:「具体的にどんな機能があるの?」
おすすみください→ Scrivener本の購入前のためのリンク集とFAQ
Q:「Scrivenerイラネ」
読者にとって執筆ツールなど意味がないので、好きなものを使えばいいと思います。
- 8月12日:初版
- 8月14日:改訂
- 10月10日:改訂
- 11月4日:改訂